comic 紹介 夢の温度

で,夢の温度ですが

  1. 夢の温度1 宝島社版 = 夢の温度 冬 祥伝社
  2. 夢の温度[夏祭り]祥伝社
  3. 夢の温度 はる 祥伝社
  4. 夢の温度 秋 祥伝社

の順番で読むのが正しい様です.
ハルとおにいちゃん,お兄ちゃんの先生にハルの彼氏な惣治くんのお話.
こうやって書くと,なんてことない恋愛物みたいだけど,
表現されている空気感とか,サブタイトルの通り移りゆく季節感とか,
冷たい冬の空気が伝わってくる感じです.
とてもゆっくりと時間の流れる田舎の中高生の話と良く形容されています.
女の子から見た女の子のキャラクターとかモノローグ?,心理表現も秀逸.
南Q太さんの作品の中でも人に勧めやすい物だと思います.
これ以外のは私自身イマイチ消化し切れていません.


紹介するためにもう一度読んでみると,とても静かな作品だなと思いました.
時間の流れがゆっくりで,しずかに流れているとも言えますが.
絵作りも結構独特で,無駄なトーンが張って無くて静かです.
時間は止まっているように見えるのに,季節は流れていて.
不思議な感じです.


読み返して気がついたのですが,毎話微妙に尻切れな感じで話が終わるのですね.
で,次の話は場面が変わって始まる.
不思議な余韻はここから生まれるのだなと思いました.

わらわれるかと
思ったのに


笑うどころか
岩倉君は
ますます
むずかしい
顔になった


何か言おうと
思ったけど
岩倉君が
何か言うまで
黙っていることに
した


黙っているのは
得意


岩倉君も
得意そう

夢の温度[はる] 第4話最後のシーンより

夢の温度―はる (フィールコミックスGOLD)

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