21世紀も9年目に入ったというのに,キャブレター車の整備

トヨタL&F製のフォークリフトさんが,エンジン始動不良になりました.
昭和58年(西暦1983年)購入の働き者.27年も前の車ですか.
(追記):フォークリフトの型式は 4FGL10 です.


とはいえ,明日から現場は仕事始めなので,それまでに
動くようにしなければならないのですよ.


そんなわけで,重い腰を上げてエンジンを見たら,当然のようにキャブレータ式でした.


いろいろ,紆余曲折はあったわけですが,
定番のスパークプラグによる診断と,プラグホールからのシリンダ内観察
キャブレータ部の詳細観察の結果
燃料供給に難があるために始動しないと判断.


更にキャブレター部の動作を,現物で確かめていくと
加速ポンプが搭載されていることを発見.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E9%80%9F%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%97


アクセルを床まで踏むと,スポイトで押し出したように
ガソリンがベンチュリ内(スロットルバルブ直前)に注入されるのだ.
そんな機構初めて知ったよ.


結果.エンジン始動前に,アクセルを床まで2回踏み込んでから
スタータモータをかけると一発始動するようになった.



始動前にアクセルを床まで踏むって,オートチョークの動作と紛らわしいですが
とりあえず,これで解決.


翌日,トヨタL&Fの整備士さんにも見てもらったけど
結局,加速ポンプのアシスト無しでは始動できなかった.
もうこの子も退役が近いらしい.